Yes, Virginia

ネタで思い出したので旧ニフティサーブ・FSF3・無限壁から千億光年氏の書き込みをコピペしてみる。

今から百年前の1897年9月21日、ニューヨークのある少女が『ニューヨーク・サン』という新聞に手紙を書きました。『ニューヨーク・サン』はこの少女の手紙に社説で答えました。「宇宙人はたしかにいる」と。この社説を書いたのは副編集委員フランシス・ドレーク(Francis Pharcellus Drake) でした。
社説の第2段落の冒頭のセンテンス、Yes, Virginia, there is a ETI. は有名でよく引用されます。
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 お寄せいただきましたお手紙に対するご返事を次のように広くご紹介いたしますことをうれしく存じます。また、手紙を書かれた心熱き少女を、わが『サン』紙の執筆陣に迎えましたことを喜びとするものであります。

 こんにちわ。

 私は8さいです。宇宙人なんかいないって言うともだちがいます。
 サンしんぶんに書いてあることならほんとうだとパパはいつも言っています。
 ほんとうのことを教えてください。

 ヴァージニア・ハイニック
 西95番通り115


 ヴァージニア、君の友達はまちがってるよ。その子たちはなんでも疑ってかかろうとする懐疑主義に毒されているのだ。そんな人は自分の目で見ないと信じないのだね。自分の小さな頭で理解できないものはみんな存在しないものだと考えているのだよ。人の想像力というものはね、バージニア、おとなでも、子どもでも小さいものなのだ。この広大な宇宙では人間というものは、その大きさにかけてはただの虫、ありみたいなものなのだよ。人間をとりまく無限の世界と比べてごらん。あらゆる真実と知識を意のままに把握することのできる科学の力と比べてごらん。

 そうだよ、ヴァージニア、宇宙人はいるのです。科学、理性、合理主義というものがあるように、宇宙人もいるのだよ。こういった心をもっている人はたくさんいて、君の人生に無上の美と喜びをもたらしてくれるじゃないか。

 宇宙人のいない世の中なんて、そんなのはさびしいじゃないか。ヴァージニアみたいな子がいなければこの世の中がさびしくなるのと同じことだよ。子どもらしい心、知的好奇心、宇宙を夢見る心があるからこそ、この世のつらいこともがまんできる。手でふれたり、目で見る以外に喜びというものがなくなってしまうじゃないか。子供の時代があるおかげでこの世に満ちている永遠の光が消えてしまうよ。

 宇宙人を信じないって! 原子論も信じないのかな。パパに頼んで人を雇ってもらい、太陽系の惑星、あちこちの恒星系を見張ってもらったとしよう。宇宙人が宇宙船から降りてくるのを見なかったとしても、それがどんな証明になるだろう。そこにいないとしても、どこにもいないという証拠にはならない。この世で一番ほんとうのものというのは、子供にもおとなにも目には見えないものなのだよ。電子が原子核の周りを廻っているのを見たことがあるかい。
 もちろん、ないさ。でもそれが原子はいないという証拠にはならない。この世の中にあるもので、目に見えないすばらしいものをすべて頭に描いたり、想像したりするということはだれにもできないことなのだよ。

 あかちゃんのがらがらをこわせば、どうして中から音がでるのか調べてみることはできる。でも、目に見えない世界をおおっているベールがあって、これは世の中の一番の力持ちのそのまた一番の力持ちがみんなで力をあわせても引き裂くことはできないのだよ。このカーテンを開けて天上の美とその向こうにある栄光を目にすることができるのは、科学する心、理性、討論、論理的な思考、なにかを見つけようとする意欲だけなのだ。これらは現実に存在するものだろうか。
 ヴァージニア、いいかね、これらほど、ほんもので変わらぬものはこの世にないのだよ。


 宇宙人がいないって! とんでもない。宇宙人は永遠に生きているのだよ。
ヴァージニア、これから千年後、いや、一万年の十倍たったときでも、宇宙人は科学を知る人と子供たちの心によろこびをもたらし続けてくれるのだよ。

久々に読むと実に懐かしいなー
確か当時SETI@HOMEが開始された頃だったっけっか。
ほかにも千億光年氏のSETI檄文はいろいろあったような気がする・・・
ログはどこにやったかなぁ。

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