生徒会長は起こしますか?

西暦20××年、蓬莱(ホウライ)。


その朝、主人公はいつものように幼なじみの少女に起こされる。
いつもと変わらぬ日常の朝――では、なかった。


「なんで恵比寿寮が生活指導本部になってるんだ!?」
「だってわたし、第一生徒官だもん♪」


その日を境に、主人公の平和な学園生活は木っ端微塵に吹っ飛んだ。
一夜にして『蓬莱学園』はSS独裁制となり、あろうことか生徒官は幼なじみの女の子。
しかも、誰一人この異常な世界を疑問に思わない。
昨日までの世界を知るのは主人公ただ一人だった。
混乱する主人公は、突如部屋に現れた少女に謎の怪力線を浴びせられ、意識を失う。
気がつくと、そこは見たこともない機械に囲まれた部屋。少女は開口一番、こう言った。


「我々は異世界人だ」
…「は?」


――別の次元世界から、亡命のために崑崙へとやってきた次元ジプシー。
しかし、転送ミスで委員会センターを対消滅させてしまった。
一度に生徒会が全滅してしまったため、急遽その場に居合わせた少女を代役に立て、つじつまを合わせるために全生徒を洗脳した異世界人。
しかし、学園に関する知識に乏しかった異世界人は、SS残党の妄想を真に受けてこの学校を独裁制にしてしまったのだ。


「おまえの記憶を使って、元の世界に戻す。協力しろ」


何故か昨日までの世界を覚えている主人公の記憶をもとに、世界を元通りにする。
異世界人はそう言った。
死んでしまった生徒会長達を蘇生する間、第二生徒官として第一生徒官である幼なじみをサポートすることになる主人公。
深次元護衛艦が女の子になったり、大国ルシアの美少女首相が来蓬したり、謎の転校生に襲われたりと波乱万丈な日々が続く。


元の世界を取り戻すため、今日も主人公は頑張ります。




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至急、安全保障問題担当生徒会長補佐官を呼べー!(ソレもまた別の異世界と混信してます(ぉ