うえすとらんど

積ん読になっていた
鐵の翼(虚淵玄)
を読了、しかけて末尾の既刊新刊の案内をパラリとめくったらば

飛龍さん、飛龍さんじゃないか!(イラスト1、ゲッサン9月号新連載「とある飛空士への追憶」完全漫画化のおしらせ、より。背景画像の機体がどう見てもウェストランド・ワイバーン艦上攻撃機です本当に有り難う御座いました)


そうか、あのシリーズまだ読んでなかったけど、シルフィ・ナイト以来のマイナー英国機モノだったのか(チガイマス


ちなみに、原作でのサンタクルスのウリになっている「胴体に収納される一体型の浮舟」についてはやはり英国のマイナー機に例がございまして。
ロック艦上戦闘機、ボウタ哨戒機、バッカニア艦上攻撃機などで知られるブラックバーン社の試作水上戦闘機、社内形式「B.44」というのが。
ブラックバーン社ではかねてより、フロートを胴体と分離結合する機構を用いて、安定した水上滑走能力と高速性能を兼ね備えた飛行艇を計画しておりまして、それが大戦前の哨戒飛行艇競作参加機「B.20」で実用化されたわけですが、エンジンの問題などから制式採用に届かず。
Blackburn B20 - Google 検索
でまぁ、この仕組みを応用したで太平洋方面などの島嶼戦闘に対応した水上戦闘機のプランが計画されまして、それがB44なわけですな。
完成想像図はこちらあたりを参考にどうぞ。
BLACKBURN B40 unbuilt Flying boat project
Aircraft Profiles
機首のコントラペラと併せて、描写されている外観的な特徴とは完全に一致ですねぇ。(作内は電動駆動で、こっちはネピア・セイバーの2000馬力による、という違いはありますが。)


・・・やっぱり、原作はマイナー英国機モノということでFAデスカ?






おまけ


改定履歴
http://blogs.yahoo.co.jp/hayase_ausf_h/59213313.html
へのTBに際し、Blackburn B.44の記事を追記