しらせI、保存延命に再公募へ

予断は出来ませんが、保存船舶的に明るいニュースが入電しました。

南極観測船しらせ>解体寸前、保存活用へ売却先を再公募
毎日新聞 - 06月19日 19:34)
 老朽化で退役し、解体を待っていた前の南極観測船「しらせ」について、政府の南極地域観測統合推進本部は19日、保存活用に向けた売却先を再公募することを決めた。くず鉄相場が下落し解体費用を賄えなくなったのが主な理由。25年間、日本の南極観測を支えた旧しらせが、スクラップ寸前で生き延びる可能性が出てきた。

 旧しらせは昨年7月に退役。同本部は保存活用を目指して売却先を公募し、民間の企業や団体などから7件の応募があった。だが、10億円以上とされる修繕費や年間1億円規模の維持費が障害となり、資金計画や事業継続性に懸念があるとして売却を断念。スクリューなどの記念品を残して解体を決めた。

 ところが、昨夏以降、くず鉄の相場が最大10分の1以下に急落し、海上自衛隊横須賀基地(神奈川県)に係留されたままだ。同本部は「今も保存を求める要望がある」として再公募に踏み切った。7月中旬から募集を始め、審査を経て、11月初めに売却先を決める。

 一方、気象情報会社「ウェザーニューズ」(本社・東京都港区)は19日、「旧しらせの地球環境への貢献は大きく、情報発信の場に活用したい」として、応募を検討していることを明らかにした。【西川拓】