じゃむ?

略年表

  • 一九五八年五月十日、航空機工業振興法公布。
  • 一九五九年六月一日、特殊法人日本航空機製造株式会社創設。
  • 一九七二年四月一日、航空機工業振興法の一部を改正する法律案、成立。同年五月、改正施行。
    • 経営不振に陥りつつあった日航製(NAMC)の救済措置として、自衛隊等で使用する機体の開発製造を行えるようにするための改正がその骨子であった。
  • 一九八一年十二月二八日、特殊法人日本航空機製造株式会社の完全民営化について閣議決定
    • 大幅な経営体制の改革が断行される。
  • 一九八二年九月七日、航空機工業振興法一部改正、公布。
  • 一九八三年四月一日、民営化。
    • 出資比率、日本政府:33.4%、三菱重工:20.3%、川崎重工:12.7%、新明和工業:8.8%、富士重工:5.4%、日本飛行機:4.7%、昭和飛行機:1.3%、その他:13.4%
      • その他の内訳は、従来の社債からの転換及び新規上場による増資。
    • これに伴い、社名を日本航空機製造株式会社(NAMC)*1からジェイエーエム(JAM*2と改称。

製品

中型輸送機を主力商品としている。

YS-11

 (YS-11*3YS-11-100*4、YS-11A*5、YS-11B*6、YS-11C*7、YS-11P*8、YS-11PC*9、YS-11FC*10、YS-11E*11、YS-11NT*12、YS-11EL*13、YS-11ES*14、YS-11M*15、YS-11T*16、YS-11MSR*17、)
ベストセラーとなった中型旅客機。Rolls-Royce Dartターボプロップ双発。

YS-21型

 (YS-21A、YS-21-99*18、U-21*19、TU-21*20、TT-21*21
開発名称YS-11J
YS-11型をリファインし、中距離ジェット旅客機としたもの。
主翼「上」にRolls-Royce Snecmaターボファン2発を搭載というスタイルは、翼下ポッド式や尾部搭載というスタイルが主流である同クラスの機体の中では、非常に際だったデザインといえる。
この、主翼上へのジェットエンジン搭載という実績が、後のSTOL機の開発、製造に際しての貴重な経験を積むことになったとも言われている。

YS-41型

 (YS-41M)
開発名称YS-11S
アメリカン航空が1970年に計画した、近郊線へのSTOLコミューター導入計画に対する、機体選定の競争入札に対する応札のため設計された。
エンジン4発を搭載、尾翼部の大幅改修により、600m級の滑走路に対する離発着能力を持たせた物。
入札自体は、4発機の整備コストの問題などから流れてしまったものの、海上自衛隊が離島への輸送任務用として6機を導入している。

YS-32型

 (C-1、YS-33A、YS-33C、YS-33-2K*22
航空自衛隊C-1型戦術輸送機の民間型呼称。航続距離がやや過少であり、後に殆どの機体が2K型への改修を受けている。

YS-33型(YS-33*23、YS-33A-10*24、YS-33A-20*25、YS-33A-30*26、YS-33B*27、YS-33C*28、YS-33D-50*29、YS-33D-70*30

YX開発計画によるターボファン三発の中型輸送機。

YS-54型

 「飛鳥」(試作)
試作ジェットSTOL機。YS-33型をベースに、航技研のFJR710エンジンを四発、高翼の主翼上面に搭載。

YS-55型

 (YS-54A、YS-54B、YS-54C、C-1S)
「飛鳥」の研究・運用結果を基にして量産された実用ジェットSTOL旅客/貨物機。
機体規模、搭載量などの割に小規模の空港でも運用可能であり、主に東南アジア向け輸出が好調である。

小型輸送機YSX計画

70〜90席程度の輸送力を持つ双発ジェットコミューター計画であったが、市場動静などに不透明感が強く、現在、開発は凍結されている。

次世代プロペラ機YXX計画

第二次オイルショックなどの情勢を背景に、高効率のプロップファンエンジンを用いた双発中型輸送機として計画された。
エンジン(General-Dynamics GE36)開発の遅れと、それによる開発費の高騰、またターボファンエンジンの技術向上による燃費の改善などによって計画は中止とされた。

大型輸送機YBX計画

主翼ジェットエンジン四発、尾部に二発の六発とした大型輸送機案。
詳細設計に進む前に、実現性が薄いとして開発中止とされた。

次期戦術輸送機C/P-X計画

C-1輸送機及びP-3C哨戒機の代替機として現在開発が進行中。











































まぁ、なんとゆーか。

USO800規格、航空部門といふことで。

*1:Nihon Aeroplane Manufacturing Company Ltd.

*2:Japan Aerospace Manufacturing Ltd. Co.

*3:増加試作機

*4:初期生産型

*5:旅客型後期モデル

*6:貨客混載型。派生型としてVIP仕様や中小国の政府専用機型なども作られた

*7:貨物型

*8:航空自衛隊人員輸送型。航続距離延伸モデル

*9:空自人員・貨物輸送型

*10:空自、飛行点検機

*11:電子戦機

*12:空自航法訓練機

*13:電子測定機(電子偵察機

*14:空自電子支援機。エンジン及びプロペラを換装した「スーパーYS」モデルであり、E及びEL型も後に全機が改修されてES型とされた

*15:海上自衛隊輸送機仕様。民間仕様のB型とは逆に、貨物スペース及び大型のカーゴドアを後部に配置している。

*16:海自機上作業訓練機

*17:海上保安庁長距離捜索救難機

*18:エンジン強化などを含む改修型

*19:航空自衛隊多用途機モデル

*20:同、空自練習機型

*21:海上自衛隊標的曳航機(Target-Towing)型

*22:航続性能などを含む大幅改修仕様

*23:試作型

*24:初期生産型、100席級

*25:同130席級

*26:同150席級

*27:エンジン等性能改善型。150席級

*28:同、性能改善型。180席級

*29:200席級

*30:250席級