英国海軍新造艦計画(大型水上戦闘艦の部)

キング・ジョージ六世級戦艦

BB King George VI class Battle Ship, RoyalNAVY
  • King George VI
  • King Edward VIII
要目 Specifications

Dimensions

  • Length-OA:227.7m
  • Beam:32.8m
  • Draft:9.7m
  • Displacement:39,800t (Standard) / 46,000t (Full Load)

Armaments

  • 9 x 15in 45cal Mk.II (Triple x 3)
  • 16 x 5.25in 50cal Mark I(Twin x 8) (Dual Purpose)
  • 96 x 2pdr. POM-POM Gun Mk.VIII (Octopule x 12) (Anti Air)

Propulsion

  • 8 x Admiralty 3-drum boilers
  • 4 x Parsons geared turbines
  • 128,000 shp, 4 shafts
    • Max.Speed:28Knots

R級戦艦のリプレースを目的として設計が進められた新型戦艦。
4万トン級の船型に、新開発の45口径15インチ砲を三連装としたMk.II型砲塔を3基で計9門を搭載する高速戦艦である。
当初は16インチ三連装というプランも挙げられていたが、在来艦との連携や弾薬統一といった運用面での利点と、欧州各国が建造を計画した新戦艦も軒並み15インチ級であったことから、その分防御を重視した重装高速戦艦として、サー・グッドオール・スタンリー主任設計官により設計が纏められた。
実にオーソドックスな設計と言えるが、水雷防御方式などに新機軸が取り入れられており、実にタフなフネとして仕上がっている。


が、同型艦5隻の建造が予定されていたものの、航空主兵主義の台頭により大幅な計画修正を余儀なくされる。
アークロイヤル正規空母の追加建造3隻の予算承認と引き替えに、本級の建造は3隻に減勢されることとなったためである。
*1

なお、第二次南北戦争での戦訓から、副砲は対空射撃も可能な両用砲とし、上部構造にはハリネズミのようにポムポム砲が装備されている。

キングジョージ級戦艦「サンダーチャイルド

BB Mod. KGVI class*2 Battle Ship, RoyalNAVY
  • Thunder Child
要目 Specifications

Dimensions

  • Length-OA:235.9m
  • Beam:33.1m
  • Draft:9.5m
  • Displacement:43,360t (Standard) / 49,800t (Full Load)

Armaments

  • 6 x 20in 50cal Mks.I** (Twin x 3)
  • 16 x 5.25in 50cal RP.10 Mark I (Twin x 8) (Dual Purpose)
  • 96 x 40mm Mark IX (Hex x 16) (Anti Air)
  • 16 x 24.5in TP Mks.I** (Quad TT x 4) (Oxygen-enriched Air)

Propulsion

  • 8 x Admiralty boilers,
  • 4 x Brown-Curtis geared turbines,
  • 140,000 shp, 4 shafts
    • Max.Speed:29Knots


(あるいは、フィッシャーの怨霊、再び。)


某国の新型戦艦の主砲口径が18インチオーバーであるという情報を得た結果、一時期パニックになりかけた*3英海軍。
しかし、18インチ程度でくすぶっているような俺たちじゃあない。
*4
筋さえ通りゃネタ次第でなんでもやってのける命知らず、
不可能を可能にし、巨大な悪を粉砕する、


俺たち
英国野郎Aチーム!




【おわび】 * AN APOLOGY * 【おわび】


And Now For Something Completely Different!

建造途中であったキングジョージ六世級戦艦の3番艦の建造を中断し、20インチ連装砲という空前絶後の主砲を搭載した「弩級殺し」として改設計の上で建造を再開したのである。
設計はグッドオールから引き継いだエドワード・アッドウッドの手によるもの。
まさに、英国海軍の面目躍如といったところか。

なお、当初予定艦名は「プリンセス・ロイヤル」とされていたが、改設計による建造遅延・クラスの変更などから、新機軸の20インチ砲艦としてふさわしい命名を、ということで変更されたという経緯がある。
*5

ノーザンバーランド級 重装甲巡洋艦

AC Northumberland class Heavy Armoured Cruiser, RoyalNAVY
  • Northumberland
  • Surrey
  • Sutherland
  • Norstrilia
要目 Specifications

Dimensions

  • Length-OA:215.5m
  • Beam:26.2m
  • Draft:7.7m
  • Displacement:22,000t (Standard) / 28,800t (Full Load)

Armaments

  • 12 x 9.2in 51cal Mks.XII*** (Triple x 4)
  • 16 x 4.5in 45cal Mark III UD (Twin x 8) (Dual Purpose)
  • 48 x 2pdr. POM-POM Gun Mk.VIII (Octopule x 6) (Anti Air)
  • 12 x 24.5in TP Mks.I** (Triple TT x 4) (Oxygen-enriched Air)

Propulsion

  • 8 x Admiralty 3-drum boilers
  • 4 x Parsons geared turbines
  • 111,000 shp, 4 shafts
    • Max.Speed:33Knots


設計原案はサー・ユースタス・テニソン・ダインコートの手による、大型高速巡洋艦
実質的には、やや小振りにして近代的にリファインしたタイガー巡洋戦艦といった構想であったらしい。
折しも、航空主兵主義者の台頭に伴って空母打撃部隊の編成案が纏まりつつあるなか、この構想が機動部隊の直衛艦としても非常に有効な物であることが見直され、計画中止直前*6だったモノが一転、中核戦力の一つとして設計が纏められることになった。
その後、いくつかのプランが検討された結果、最終的にはオールマイティー型と云われたプランが海軍本部に承認されることとなる。
要目的には、妙高型などの重武装化した巡洋艦を独力で排除出来る砲戦能力と防御力・速力、艦隊直衛にも適応できる防空火力、そして軽艦隊の先陣を切って夜戦を実施できる指揮能力と水雷能力を併せ持つ。
そのため、最終的にはKGVI級戦艦の半分を超える建造費がかかることになってしまった事は*7、後に大きな論争を引き起こすこととなるのだが・・・

*1:更に、後の対外諜報による日本の新型戦艦計画の情報から3番艦の建造は中断され、設計変更の上別クラスとして完成することとなった

*2:ThunderChild class

*3:航空主兵を先導した某海佐に非難が集中したとか

*4:或いは、「我々はその場所は既に1917年に通過しているッ!!」とも

*5:なお、先代サンダーチャイルドにあやかるという唯一つの目的のために、改良された長距離雷撃戦用の高酸素魚雷を、高速発揮時にも雷撃可能なように、レナウン型などと同様の水線上の区画に旋回式発射管として搭載している。

*6:縮小されて、八インチ三連装3基搭載の1万7千トンクラスとされるところであったらしい。もっとも、後にこのプランも次期量産型重巡洋艦案として浮上することになるのであるが

*7:不況とインフレーションの影響もあるとはいえ