インド決戦1939・戦力配置案

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1939案の英海軍兵力構想

かねてより航空主兵主義への転換*1を図りつつあったRoyalNAVYであるが、39年初頭の段階では期待の新造空母「Ａ級」*2は計画４隻のうち１番艦のアーク・ロイヤルが就役したばかり。
２〜３番艦は未だ艤装作業中であり、工事を優先させてはいるものの就役は39年半ば以降となる見込みである。
なお、後期型２隻は第二次南北戦争の戦訓を受けて斜め飛行甲板を装備するよう改設計されたことも工期が遅れている要因と言える。

引き続き建造されているイラストリアス級装甲空母は未だ全艦が船台上にあり、１番艦の進水が近いとはいうものの、年内の就役は（ポイント等をつぎ込まない限り）難しい状況にある。

現有戦力はフューリアス級１，カレイジャス級２、イーグル級１、ハーミス級１、Ａ級１及び予備艦のアーガスの６＋１隻であり、そのうちイーグルとハーミスが東洋艦隊に所属している。
他、豪州海軍に航空戦艦に改装された巡洋戦艦オーストラリアが在籍している。
なお、海軍省の補助によりカタパルトを持った貨物船や発進・着艦甲板を持った客船などが整備されているものの、大型の機体を運用する能力に欠けているために戦力集計には入れていない。*3
搭載機については（後略*4

戦艦戦力は、クィーンエリザベス級高速戦艦５隻を数的な主力として、レナウン級巡洋戦艦３隻、フッド級巡洋戦艦１隻、インビンシブル級高速戦艦２隻及び、予備艦籍にＲ級戦艦５隻の計１１＋５隻であり、ジョージ６世級高速戦艦２隻が艤装中、改ＫＧ６級戦艦１隻が建造中である。*5
なお、フッドは現在大改装工事中であり、39年中期以降に完工予定である。
東洋艦隊には、巡洋戦艦リライアント以下３隻によって編成される第２巡洋戦艦戦隊が編入されている。
また、ニュージーランド海軍に巡洋戦艦ニュージーランドが在籍している。

巡洋艦戦力は、カウンティ級重巡１３隻、リアンダー級重巡 *6３隻、改リアンダー級重巡４隻、ノーザンバーランド級装甲巡洋艦 *7４隻のほか、ホーキンス級重巡４隻が予備艦籍にあり、大巡の合計２４＋４隻。
乙巡はＤ級巡洋艦４隻、エメラルド級軽巡２隻、タウン級偵察巡洋艦 *8８隻のほか、Ｃ級巡洋艦２１隻が予備艦籍にあり、計１４＋２１隻。改タウン級８隻が建造中である。
防空巡洋艦としては改Ｄ級８隻に加えユリシーズ級防空巡洋艦１隻が就役しており、改ユリシーズ級*9１６隻が建造中である。
東洋艦隊にはカウンティ級３隻、リアンダー級１隻、エメラルド級２隻、改Ｄ級防空巡２隻が編入されているほか、豪州海軍にカウンティ級重巡２隻、改リアンダー級重巡３隻、シドニー級軽巡１隻。ニュージーランド海軍にリアンダー級重巡２隻が在籍している。

駆逐艦戦力は量産型として1300〜1400トン前後の航洋型駆逐艦を主力として整備されているが、砲撃特化型として計画されていた大型駆逐艦の計画が折からの第二次南北戦争の影響を受けた結果、対空戦闘にも十分な対応能力を有することとして再検討され、高仰角での射撃・装填を可能とした新型砲架と対空照準儀を備えた射撃指揮装置を持つ2000トンオーバーの大型駆逐艦トライバル級として纏められ、38年度中に計１６隻が就役しているほか、水雷襲撃を指向したジャベリン級が建造中であり、こちらは３９年中頃に就役を開始する予定である。
東洋艦隊には汎用型２個駆逐戦隊とトライバル級の駆逐分遣隊（半個駆逐戦隊）が編入されているほか、豪州海軍に汎用型１個駆逐戦隊、ニュージーランド海軍に旧式駆逐艦１個戦隊が在籍している。