IT業界に押し寄せるメイド化の波

現在、省電力化が謳われることが多くなってきた大規模システム向けデータストレージにおいて、ベンダー各社はメイドさんの投入により従来製品に比しておおよそ25%の低消費電力化が行えるとして、新製品の開発・投入を促進している。

これは、通常は記憶媒体である磁気ディッシュを、従来は常に高速回転させていたものを、メイドさんの導入により通常状態では静止させ、要求があった時のみ回すようにする、というもの。

ユーザーが利用するストレージの数が増えたことに伴い、システム関連の電力コストが急増していることが、各社がメイドさんを投入する背景にある。

現在提供が予告あるいは開始されているメイドさん利用型データストレージとして、米国COPAN社の「Revolution220」シリーズ、同イメーション社の「ユリシーズ」が本年第一四半期中に供給を予定し、NTT−ITとアサカ社の共同で「ZFS-NAS "MAID"」を本年一月、富士通は「ETERNUS3000」シリーズを昨年末に投入している。
このほかにも、米国EMC社、日立製作所なども開発・供給を検討中といわれており、今後ますますメイドさんが必要とされることになるだろう、とアナリストは騙っている。

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*1:MAID=Massive Arrays of Inactive Disks