5:初級水雷戦術 /水雷艇FF2、その運用*1

  • FirstStep for TORPEDO/ex. Torpedo for ADULT?
  • htmltitle[#5 "TorpedoBoat" FF2,in Action]

5.1 序

さて。いよいよ、魚雷を使った戦闘の解説だ。
しかし、項目が増えてくると、一人で解説するのもちょいと厳しくなってきたかな。

・・・というわけで、アシスタントオフィサー、召喚。

R『はい、はじめまして。アシスタントの レン と申しますーっ

  よろしくおねがいしますねーっ!(敬礼)』
うん(答礼)、貴方には主に、資料系の展開や画面の説明などを担当してもらおうと
思っているので、よろしく。
R『わっかりましたー、サーっ!』
あー、私よりも先任なのだから「サー」はいらないと思うぞ。
R『はーい、では私が指揮を執りまーすっ』
しかし、本校の指揮系統ラインに貴方は属していないので、この場での指揮権は無い様
に思うのだが。
R『あははーっ、すいませーんっ』

しかしなんだ、こういう掛け合いばかりだとまるで漫才みたいだな。
R『えへへへっ、ばかみたいですねーっ』
貴様が言うかーっ!

では、気を取り直して「初級水雷戦術」いってみようか。

5.2 二つの武器

さぁ、魚雷を積んで、いざ戦場へ。
ここで、一つ疑問が出た筈だ。武器は4基積んでいるはずなのに、照準線が2つしか
ないということに。
・・・・正確に言うと、2つしかアクティブ(緑色)になっていない、ということに
なる。前後の砲のみが操作可能になっている。
R『肝心の魚雷はうんともすんとも言わないですねー。どうしてです?』
これが、二種類の武装マウントの意味だ。RとTは切り替えて使う。同時に撃つことは
出来ない。なぜか?
同時に撃ってしまうと、だ。FF2の魚雷は前方専用、なので・・・・・
敵に向かって主砲発射!というときに、前にいる味方めがけて魚雷を撃ち込むという…
R『笑えない喜劇、ですねっ。一般的には悲劇とも言いますけど』
・・・というわけなので、同時に撃てないことには感謝しよう。
※この二種類のマウントの切り替えは、戦闘中にRキー押下で主砲群R選択、Tキー
 押下で魚雷群T選択、です。
 あとはっ、操作については砲と同様にA/D、Z/Cキーで向きを微調整して、Ctrl
 キーで発射出来ます。もっとも、砲と違って射程を調整するために角度を変えるとい
 うことはないので、S/Xキーは使いませんっ。

5.3 魚雷・ア・ラ・モード

R『ところで、画面左下のコンソールですけど、左端2つがRで、中寄り2つがTを
  示しているようですけど・・・・・ちょっと様子が違いますね?』
※えーと、武器の状態表示・操作コンソールで、砲の方は弾数のメーターが上下に2つ
 とそれを切り替えるロータリスイッチなのに対して(弾の種類と使い分けについては
 7章を参照)、魚雷の方ではロータリスイッチと残弾表示、トグルスイッチとランプ
 がパネルについていますーっ。

これが何を意味するかというと、魚雷の調定をこのパネルで変更できる。
魚雷の射程は、砲と違って角度で変えるものではないことは先述の通り。では、何で
射程を調整するかというと、このトグルスイッチの方で変更と、現状確認ができる。
艦載魚雷には、2つの発射モードと2つの発射範囲、この組み合わせで4通りの発射
パターンに変更できる。

5.3.1 速度か射程か・・・・それが問題だ!?

R『確か、魚雷のモードの方は魚雷を積むときに表示されてましたねーっ』
そう、2つのモードとは、「低速長射程」と「高速短射程」だ。この性能は、弾薬補給
時に確認できる。
デフォルトでは、低速長射程の方にスイッチが入っている。遠距離のうちにこっそりと
発射して、不意打ちを狙うならこちらのモードだが、いかんせんこのレベルの魚雷では
長距離モードといえども相手から見える範囲内で発射することになる上、同時発射が4
発では少し相手が針路を変更しただけで攻撃が失敗してしまう。ここは、今度の「応用
砲雷戦(9章)」で解説することにして、今回はFF2の高速性を活かした肉薄雷撃の
方、つまりは「高速短射程」モードに設定しよう。
※トグルスイッチをクリックし、ランプが点灯したら高速モードに変更完了ですっ。
 コンソールで操作する場合は各発射管毎に設定を変更するのですが、両方を一括で
 モード変更するには、Hキーを押すことで「低速」>「高速」>「低速」と順次切換
 が実施できますよーっ。
 『High-LowのH』と覚えておくと、わかりやすいですっ!

5.3.2 魚雷のスキマ、おうめします?

R『もう一つ、スイッチがありますねーっ』
こちらのスイッチは、発射した魚雷の間隔を変更するスイッチだね。ナローとワイド
がある。敵を押し包むように発射するならワイド、一点集中で大ダメージを狙うなら
ナローだろうか。ただ、この設定は当然「単装」発射管では意味がない。連装でも射
程が短いときは、設定変更しても殆ど効果が見られないかもしれない。
基本的には、ナローで初期開度2°、ワイドで初期開度4°の間隔で発射される。
※デフォルトはナローですねーっ。ロータリスイッチの方を操作して、ワイドの方に
 セットするとモードが変わりますっ。これも、両方一括で変更するときはキーボード
 でNキーを押すことで「ナロー」>「ワイド」>「ナロー」と切換していきますっ。
 こっちは、『Narrow-WideのN』と覚えておけばおっけーですねーっ!

5.4 魚雷使いに大切なこと

魚雷のモードについては理解したかな?では、攻撃のポイントについて。
R『えぅーっ、ことごとく避けられましたー(TへT』
あー。それは「避けられた」のではなくて「避けるまでもなく外した」の間違いか?
R『は、はぅ』
魚雷は障害のない空中を飛んでいく砲弾と違って、水中をプロペラで推進する。その速
度は、フネよりも速いとは言え、多寡が知れている。(場合によっては、相手のフネの
方が魚雷より速いなんて場合もあるが。)
それに対して、相手が今いる位置を狙って発射したらどうなるか。
当然、相手が悠々と通った後の何もない海面をまーっすぐに航続距離まで進んでいって
何も起こらないまま自爆、と言う結果になるわけだが。
R『4発全部外しましたから、6クレジットx4で24クレジットの損失です〜』
魚雷というのは、一撃が大きいかわりに、チャンスは少ない。そして、コストは段違い
にかかる。砲弾は「50発一組でいくら」という点を考えると、外してばかりいたら、
これが結構フトコロに響く。
R『というわけで、狙いは慎重にいきましょう〜』
FF2の場合、多少の微調整は出来るものの、基本的には前方にしか撃てない。という
ことは、基本的な狙いはフネの動きでつけてやる必要がある。

5.4.1 明日へ向かって撃て!

敵が今いるところを狙っても当たらない、明後日の方向に流れていくのみ。
ならばどこを狙うのか。自分の発射した魚雷の速度は一度発射したことがあれば判ると
思う。そして、敵の速度と針路も。
これを計算して、魚雷が到達する時期に到達する場所に敵艦がいるように、つまり、
魚雷と敵の未来位置を予測して発射してやることが重要になる。
R『ええっと・・・・む、むずかしいですねーっ』
現実みたいに射撃方位を計算したりするわけではないから、そこは経験と感覚・・・
と言うことにしてしまったら、解説にはならないわけで。
基本的には、魚雷の被弾面積が大きくなるのは、敵が横腹を見せているときになる。
しかし、これは同時に、相手の運動量も極大になるときでもある。
成功したら、もっとも多数の命中魚雷を出すことが可能だが、一度突入進路を決定した
ら修正が効きにくいFF2の場合、最初のコース設定時に気づかれたら成功は難しい。

5.4.2 さらに先へ

FF2の特徴を考えてみよう。
R『えーと、とにかく脚が速いです〜っ』
そうだね。これを活用しないと。
それと、魚雷というのはただ大威力と言うだけが特徴じゃない。
砲撃は点にしか影響を与えないが、魚雷はそれが通る空間すべてに対して、影響を行使
することができる。
R『0次元と1次元・・・あ、複数射線だから擬似的に2次元をカバーしますねっ』
ある意味、マップ兵器だな。ということは、敵の一隻だけを見るよりは、その戦列を狙
う事を考えた方が良い場合も多い。
これをふまえた上での襲撃方法は、となると。
R『先回りして敵の集団に、予想針路を塞ぐようにばらまく?』
ああ、惜しい。それはもっと発射数が増えてからだな。ここでは、敵の針路の反対側か
ら(つまりは敵の正面から)突入し、どちらに回避しても片方が当たるようなコースに
発射してやると良い。このメリットは、敵の速度と自分の速度をプラスした相対速度が
大きくなるので、相手が反応する余裕を少なくできる、つまりは、発射した後も生き残
りやすいという点も見逃せないところだ。
耐久力の低いFF2は、ダメージを受けると速度低下に直結するから、相手から攻撃を
受ける時間を減らせるというのはものすごく大きなメリットだ。生き残れば、予備魚雷
を装填して再攻撃のチャンスも出てくる。
R『敵がこちらに向けられる火力も、横から突入した場合に比べたら半減ですねっ』

5.5 自分らしく

というわけで、ざっとFF2の使い方を考察してきたわけだが。
R『これは、あくまで私感によって書かれているので、自分にあったスタイルを見つけ
  てくださいねーっ』
自分にはこの戦法が戦果を出しやすいんだけどなぁ。とはいえ、大型艦と入り交じって
のFreeバトルになると、敵主力と味方主力が打ち合って足下が疎かになっている場
合には、側面突入も十分に成算がある。この辺は状況判断によるところが大きいかな。
R『しかし、またえらく長くなりましたね?』
や、やっぱり魚雷は楽しいんだっ!
R『あ、逃避してしまいました。しかしそれでよく英国ルート選んでますねー』
何を言う、重巡洋艦で魚雷の再装填が出来るのはヨークとサリーだけだっ!
それに、実はイギリスにも酸素魚雷はあるんだっ!積むフネが居ないだけでっ
……………(っTT)
R『あ、追い詰めてしまいましたーっ。では、これにて二時間目、閉講しますっ!』

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