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某閣下あらわるあらわる!
王属軍艦サンダー・チャイルド
HMS Thunder Child - Wikipedia
「それは衝角駆逐艦サンダー・チャイルド号で、危険に瀕する船団の救援にまっしぐらに駆けつけてきたのだった。 」
宇宙戦争 H.G.ウェルズ著(創元SF文庫所収:井上 勇による翻訳版から引用)
HMS Thunder Child - Wikipedia
・・・いつの間にか、H.M.S.Thunder Childの項目が増えてる件について。
「サンダーチャイルド最後の戦い」
HMS Thunder Child - Wikipedia
の戦闘詳報までもが公開されているし。
概要
簡便に紹介しておくと、王属軍艦サンダーチャイルドはトーピード・ラム、水雷突撃艦*1という種別に属する、魚雷発射管を装備*2する蒸気推進の装甲艦で、当時諸国が建造した水雷巡洋艦と衝角艦のあいのこの様な存在ともいえる。
この種の艦としてはポリフィーマス級に次ぐ形式で、同級の拡大発展型ではあるが単艦のみの建造で同型艦はない。
フネのモットーは「Ahead,AHead!,Go AHEAD!!」*3である。艦の特性を良く表現したものであるといえよう。
追記
http://www.geocities.com/Athens/Agora/8088/WarWorlds.html
詳細な要目は上記サイトにあるが、抜粋すると
- H.M.S.Thunderchild 要目(就役:1894年)
おおむね、2等巡洋艦程度の火力を持つように拡大強化されている。速力も強化され、艦級の割に充実した装甲防御とも併せて、なかなかの有力艦といえるだろう。
Battle of Honor
1902年6月、地球に侵攻した火星人類によって首都倫敦が制圧されるに及び、大量の避難民が発生。
倫敦から脱出した難民の多くは、エセックス州ブラックウォーター川河口から避難船団によって脱出をはかった。
この際、同河口付近にて直接護衛隊として哨戒にあたっていたのが本艦である。
食料を逃がすまいと、船団を捕捉すべく進出した火星人類の三脚戦闘兵器*4の出現に際し、同艦は直ちに行動を開始。
船団の楯となるべく、数の上でも優勢な*5敵部隊に対して*6全速突入、衝角戦の末、一機を撃破。さらに砲戦を開始、もう一機を道連れに自爆爆沈した。
その装甲は、火星人の熱線砲によく耐え、最後まで操艦指揮は継続されていたが、2度目の被害によりボイラー火災が発生、ついには罐が暴走・爆裂に至ったためと推定される。
この戦闘により、火星側は一時後退。海峡艦隊の沿岸展開までの貴重な時間を稼ぐこととなり、避難民の撤収に成功する最大の要因ともなったが、サンダーチャイルド乗員の生存は確認されておらず、爆圧及び当時海上に散布された毒ガス等により、艦長以下総員が還らぬ者となった。*7
このため、欧米ではこの戦闘を称して「サンダーチャイルドの犠牲(献身)」といわれている。
まさに、シニア・サーヴィスの誉れと言えよう。
この栄誉により、後に改タウン級大型巡洋艦に名が引き継がれ*8ることになるほか、連邦航宙艦*9にもUSS Thunderchildとして襲名されるほどである。
雑感
やはり、映画「宇宙戦争」公開前だからいろいろとネタになっているのかねぇ。
とはいえ、今回の映画版は舞台が現代アメリカメインだから出番はないだろうし。
・・・サンダーチャイルドの勇姿が観られるんだったら映画艦に行って観るところだけど、まぁ、レンタル待ちかね?
In NavyFIELD
別の平行世界にも
http://www.justslide.com/Apes/history.htm
こちらでは、Hector級装甲艦やMajestic級戦艦やKGV級戦艦、リアンダー級フリゲイト等に襲名されていったらしい。ただし、この世界では1902年の宇宙戦争は発生していない。
彼女たちの写真集?
Navyphotos Index
データとかは全くと言っていいほど無いけれど、かなりイイ写真が。
結構高解像度で観ることが出来ます。
ジャンルも、空母、戦艦から対潜トロール、潜水艦に補助艦艇と幅広く。
潜水砲艦のM1〜3とかもばっちり!